日本のネット広告業界は「サイバーエージェント様」の1人勝ち!?
先週はちょいちょいインターネット広告関連会社様の決算発表がありましたね。
今週でひととおりの発表があって落ち着きそうなので、数値面とかまとめられたら何らかしら公開したいと思っています。
さて、今回は売上や利益とは別の視点で、インターネット広告関連会社の時価総額について調べてみました(メディア事業主体は除く)。
時価総額とは、その企業の価値を評価する際の指標(株価×発行済株式数)でして、まぁようするに「世間様があなたの会社の価値はいくらですよ!」と評価している金額のことです。
ちなみにいま世界一の時価総額の会社は、みんな大好きなApple様で80兆円くらい、続いてマイクロソフトにGoogleときて、日本の1位はトヨタの28兆円くらい(世界では20位くらい)となっております。前回のブログで紹介したイーロンマスクのテスラモーターズは3.5兆円くらいですね。
話は戻って、ひとえにインターネット広告業界といっても、GoogleやYahooで検索した結果に表示されるリスティング広告もあれば、メールマガジンのメルマガ広告もあり、サイトのバナー領域に表示されるディスプレイ広告、ブロガーさんに商品を紹介してもらうアフィリエイト広告など様々な商品があります。
また、その商品を販売する広告販売代理事業なのか、それとも広告配信システムを提供するアドネットワーク事業なのかといった違いもあります。
これらの違いによって、売上規模も、そこから生まれる利益率も大きく違ってきますので、ひとえに「売上が大きい = 企業価値が高い」ということにはなりません(売上100億円あって利益が1億円の会社もあれば、売上10億円で利益3億円なんてこともよくあります)。
そこで企業価値をはかる上で一つの重要な指標になってくるのが、前述した時価総額です。
では、インターネット広告関連会社の、会社の価値である時価総額はどうなっているのでしょうか?
主要17社をまとめた結果がこんなかんじです。
どーん!
※2015/5/8時点、単位は億円です(汗
どひゃー、まさに表題のとおりサイバーエージェント様の一人勝ちってかんじですね。
それにしてもダントツすぎて、3位以下の15企業を足した時価総額すらも上回っちゃってますね。おそるべしキラキラ女子・・・w
ちょうどサイバーエージェントとGMOがダブルスコア、GMOとファンコミュニケーションズがダブルスコア、ファンコミュニケーションズとアドウェイズがダブルスコアくらいなかんじになっていて、そこからは接戦ってかんじですなー。
もちろんサイバーエージェントは広告事業以外にもAmebaなどのメディア事業やゲーム事業をやっていて、GMOはネットインフラに証券もやっているので、この時価総額がインターネット広告関連の規模を表した評価額という観点で単純に比較することは難しいかもしれませんが、サイバーエージェントなんかは利益の半分近くをネット広告事業が稼ぎだしてますので、どちらにしてもダントツ!といったかんじになりそうですね。
いやー、しかしこれだけ差がついてくるとちゃんと市場の競争原理が働いてくるのかなーと気になってくるくらいです。。。キラキラ女子に負けるな!がんばれ、泥臭男子達!
ちなみに世界のアドテク企業で見たら、ダイナミックリターゲティングのクリテオが3,000億円くらいついていて、SSP大手のRubiconProjectも600億円くらいの価値がついてます。日本市場ももっと競争が活性化されて、世界に出て行けるくらい技術力のある企業が出てきたら、もっともっと価値も高まって面白いことになりそうな気がするんですけどね。
そんなこんなで、想像していた以上にサイバーエージェント様の圧倒的な1人勝ち状態に驚かされた1日でした。
おしまい。