インターネット広告企業様をゆるく調べてみた

いまをときめくインターネット広告企業様についてゆるく調べます。たまに別の業界のイケてる企業様も紹介します。

【2015年1-3月期】イケてるネット広告会社17社様の決算まとめ

 ようやく主要ネット広告会社17社の2015年1-3月期の決算が出揃いましたので、まとめたデータを公開したいと思います。

 

調べてみた主要ネット広告会社17社はこちらです。

 

サイバーエージェント、GMOインターネット、ファンコミュニケーションズ、アドウェイズ、ユナイテッド、セプテーニ・ホールディングス、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、VOYAGE GROUP、オプトホールディング、バリューコマース、サイジニア、フリークアウト、フルスピード、GMOアドパートナーズ、GMO TECH、アイレップ、インタースペース

 

 けっこうがんばって調べてみました。ネット広告系の上場企業はほとんど網羅してるんじゃないかと思います。

 

まずはざっくりと決算の数値をまとめてそのまま記載したものがこちら。ちょっと見づらいと思うので拡大していただいて、いろいろな視点からじっくりと眺めてみてください。

 

※単位:百万円

f:id:manita1129:20150515223127p:plain

 

とりあえず5月10日時点の時価総額順に並べていますが、ただ数字を載せただけなので、ここはトーシロの私があーだこーだ言うよりも、見ていただいたかたがそれぞれ自由な見方や評価をしてもらえればと思います。

 

 

で、ちょっと色々な視点でこのデータを見てみたいと思います。

 

まずは単純な売上額ではなく、対前年同期比でもっとも売上ベースでの成長率が高かったベスト3がこちら。

 

  売上 - 成長率ベスト3

 1. GMO TECH 135%

 2. フリークアウト 134%

 3. GMOアドパートナーズ 132%

 

という結果に。対前年同期比で130%以上ってスゴイと思いますが、すごく成長しているイメージの強いネット広告業界からすると、少し物足りないかんじがしますよね。前回のブログでも紹介した世界のCriteo先生なんかは、350億円っていう規模感の中で前年比172%なので、日本の企業にももっと大幅な成長を期待したいとこですよね。まぁそれだけ色々なしがらみがあって難しい業界なのかもしれませんが・・・。

 

一応、ワースト3も・・・。

 

  売上 - 成長率ワースト3

 1. オプトホールディング 84%

 2. アイレップ 101%

 3. デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム 104%

 

大幅な上昇もなかったですが、逆に低下している会社もほとんどなかったですね。

 

ちなみにeMarketer調べでは「2015年日本のインターネット広告は前年比110%ディスプレイ領域になると141%」でしたので、ネット広告上場企業の伸び率自体はすごく堅実ってかんじですかねw

 

 

では次に営業利益ベースでの成長率トップ3とワースト3です。

 

  営業利益 - 成長率ベスト3

 1. GMO TECH 204%

 2. サイバーエージェント 125%

 3. アイレップ 120%

 

  営業利益 - 成長率ワースト3

 1. オプト 8%

 2. インタースペース 30%

 3. デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム 48%

 

ワーストは色々ありそうなので発言を控えさせていただくとして、、、ベスト2のサイバーエージェントは規模も大きい中で成長率でも上位にいるっていうのは、さらにシェアを伸ばしてまさにノリノリな状態なのではないでしょうか。おそるべし、キラキラ女子・・・。

 

 

では、ここからは主要事業単位(広告代理、アフィリエイト、アドテク)に分けてまとめてみたグラフになります(※事業の重複あり)。

 

 

広告代理事業会社

f:id:manita1129:20150516090226p:plain

 

GMOは広告代理事業ってイメージではないですが、一応ここにいれました。そのGMOを抜くとほとんどの企業が広告代理業メインになるかと思いますが、サイバーエージェントが売上もさることながら、営業利益面では10倍以上の差をつけて圧倒的ですね。

 

アフィリエイト事業会社

f:id:manita1129:20150515231926p:plain

 

 こちらは広告代理ほど売上の偏りがないですが、ファンコミュニケーションズの営業利益・営業利益率が圧倒的ですね。規模の経済が働いているってかんじでもなさそうですので、同じアフィリエイトシステムでも他社との差別化がはかれているのではないでしょうか。

 

アドテク事業会社

f:id:manita1129:20150516084411p:plain

※急遽、Criteo先生(アジアのみ)が参戦 

 

 アドテク事業部門ではかろうじてファンコミュニケーションズ(アフィリエイト売上なども込み)がCriteo先生(アジアのみ)に勝っておりました。ただ、ファンコミュニケーションズは直近のQonQで95%と減少、Criteo先生(アジアのみ)は128%となっているので、このままいくと次の四半期あたりで抜かれている可能性もありそうです・・・。

 

 

いやーしかしこうやってまとめてみると、そもそも主要事業単位でまとめてるのに、載せてる数値は会社の数値って、、、なんか微妙ですよねw でも参考程度にしてみてください。

 

事業単位やプロダクト単位で開示してくれている会社も多いので、今度はそっちの数値でも調べてみたいと思います。あと、時間があれば海外のアドテク会社とかも調べてみたいなー。

 

 

ではではこのへんでー。