DSPの雄、フリークアウトさんについてゆるく調べてみました
連投です。だいたい今までやっていなかったのに急に連投で更新しだすようなブログは、すぐに飽きてやめちゃうパターン丸出しですよねw
そんな残念なブログですが、続いては日本でDSP・RTBの先駆けとなったフリークアウトさんについて調べてみました。
フリークアウトさんは2010年設立して、2014年6月にマザーズに上場したネット広告企業です。以前はDSPとDMPの広告主サイドを軸に事業展開を行っていましたが、直近ではネイティブアドでアドネットワーク事業にも乗り出しているようです。
上場時も話題になった社内にプールやバスケットコートがあったりと、まさに今をときめくアドテク企業ってかんじですね!
そんなフリークアウトさんですが、4月にまさかの2015年9月期の純利2億から9000万へ下方修正を発表されていました。
要因としてはネイティブアド参入に伴う売上原価が増加したとのことですが、米国子会社の撤退も重なって、株価も決算発表前の3,205円(4/20)から2,250円(5/1)と、株価が約30%ダウンとなっております。これは気になりますなー。
そんなフリークアウトさんの決算を見ていきたいと思います。
まずは売上から。
2015年に入ってからは順調な伸びですね。ただ、業界自体が大きく成長している中で2014年9月期3Qの減少は何があったのか気になるところです。それとも2014年2Qのときに上場発表してるから、その前が色々とがんばりすぎちゃったのかな?w
続いて営利。
前年同期比から比べて約20%の減少ですね。あっ、前年はちょうど上場前のタイミン・・(察し)。DSPで営利率が7%というのは、他のアドテク関連企業と比較してもちょっと低いような気がします。
さらに決算の中でよく謳われていたのが、
・ネイティブアドの売上が上がっている(2Q:売上2.3億、売上構成20%)
・ネイティブアドが伸びた影響で全体の変動費率が上がっている(前年同期比:43%→54%)
ということです。
そのネイティブアドの変動費率は89%。えっ、、、89%!??? たかーw
アドネットワーク事業でこんなに変動費率の高いプロダクトが、スケールしてちゃんと収益化していくのでしょうか・・・。固定費も含めた売上原価率が高いってことなら、初期投資なのでなんとなくわかるんですけどね。まぁ、このあたりはフリークアウトさんの今後の展開に注目です!
あとはちょっと気になるのが、決算にはそのままの数値がのってないのですが、売上構成比から逆算したDSP単体の売上が前年同期比+9%と、サイバーエージェントさん発表のアドテク市場予測+23%を下回っている点でしょうか。DSPはSSPと比べて参入障壁も高くプレイヤー数自体が増えているイメージもないので、単純にシェアが下がっているとなるとちょっと気になりますね。
そんなフリークアウトさんの今後の戦略は、
・ネイティブ広告(M.T.Burn社)への注力
・PMP(プライベートマーケットプレイス)
・米国子会社の撤退
とのことです。
フリークアウトさんは日本で初めてDSP事業を展開したり、取締役の佐藤さんがおもしろい講演をされていて(スタートアップが陥りがちな5つの問題)、ネイティブアドやPMPなどすでに注目を集めているサービスよりも、世の中にイノベーションをもたらすような新しいサービスなんかを個人的には期待しちゃいます。
そんなフリークアウトさんの社名の由来はこちら。
▼既存のシステムを壊して、革命を起こす
「FreakOutという社名は、フランク・ザッパというアーティストの最初のアルバムから取ったんですが、『世の中をひっくり返す』みたいな意味がある。僕らは、そもそも革命のきっかけになる革新的なソフトウェアを提供することで、世の中を変えたいという思念を持ってる。そしてそこから新しい価値を生み出すためのチームがここにはあるんです」。 http://itnp.net/story/110
破壊と創造を楽しみにしてます!